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PLAIN OR FANCY

11/16/2021


裏表のない紳士になりたい、大阪BRANCH中村です。

人間、正直が一番なのは間違いないかとは存じますが
スーツにはどうしても「表」と「裏」が存在してしまいますよね。

こちらのブログでは「表」の生地について書くことが多いのですが
今回は「裏」の生地について…


英国内においては最も充実したコレクションとして知られる裏地のバンチ。
かなりレアなバンチでございますので、お店で見かけた際は要チェックでございます。



ご覧の通り、柄物から無地までの幅広いデザインをご覧いただけます。

「でも、拙者にはちょっと派手かも?」と思った御仁!お待ちあれ!

…急に時代劇口調になったのには理由がございまして
江戸時代、複数回にわたって発令された「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」をご存知でしょうか?
平たく言えば「質素倹約、贅沢忌避」のお達しで、町人たちの華やかな服装は禁じられてしまいます。
そんな御世でもお洒落を忘れない粋人達がこだわったのが羽織の裏地。
質素な表地に対して、意匠を凝らした裏地で”見えないお洒落”を楽しむ文化は
「裏勝り(うらまさり)」と呼ばれています。

300年以上前から日本人は裏地にこだわり倒していたわけで
現代を生きる我々も、それに続かない手はないのでございます!
ぜひ、裏までこだわったスーツをお仕立てくださいませ。

それでは、次回の大阪BRANCH日記で。

…ちなみに、裏勝りで一番最初に思いつく人物。
私は映画「マトリックス」のエージェントスミスさんです。
ダークスーツにソリッドタイで、色の印象はない方が多いかと存じますが
実は彼の裏地、それはそれは鮮やかな色なのです。
何色かは、ぜひご自身の目でチェックしてみてくださいませ!