8月も半ばを過ぎました。
依然として突然の豪雨など、天候の不安定な日が続き、夏らしい陽射しを感じる機会は少ないように思いますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
私は夏季休業を利用して、久しぶりの長期休暇をゆっくりと満喫しました。 雨の合間をぬって、お墓参りに出掛けたり、毎年恒例となっている友人たちとのゴルフを楽しんだりと、夏休みらしい時間を過ごすことができました。
また今年は、年内に惜しまれながら閉館を迎える、横浜や銀座の映画館にも足を運びました。
いずれも、学生時代から何度も訪れた、まさに“地元・横浜を代表する映画館”であったり、あるいは“良質な映画を観るならここ”と、多くの映画ファンに親しまれてきた銀座の映画館です。
館内や設備には、どこか懐かしい昭和の面影が残っていて、映画を観るだけでなく、その空間そのものにも郷愁を感じました。
こうした映画館が姿を消してしまうのは寂しいものですが、長い年月の中で、それぞれの時代を彩ってきた場所が少しずつ役割を終えていくことに、改めて時代の流れを感じます。
さて、夏物の生地のご紹介も、そろそろ終盤を迎えます。
今回ご紹介するのは、ハリソンズの「サンビーム」です。
以前、同じ「サンビーム」という名称で、春夏向けのシルク混ウールメッシュのジャケット地が展開されていました。
こちらは名作生地として長年にわたり親しまれてきたため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
残念ながら惜しまれつつ廃盤となってしまいましたが、その「サンビーム」が、ウール・シルク・リネンの三者混という、まったく新しいクオリティで復活しました。
ベースとなるのは、立体感のあるメッシュ組織。
鮮やかなブルーやグリーン、ピンクなどの無地に加え、クラシックな雰囲気を漂わせるチェック柄まで、多彩なバリエーションが揃っています。
250gmsという絶妙なウェイトで織り上げられているため、薄すぎず、かといって重すぎることもなく、春から夏、そして秋口まで、比較的長いシーズンにわたって楽しんでいただけるジャケット地です。
また、メッシュならではのエアリーな表情も、この生地の魅力のひとつ。
ドレスシャツはもちろん、カットソーなどと合わせても自然に馴染むため、スタイリングの自由度が高く、ジャケットとしての汎用性にも優れています。
残り少ない夏のシーズンに向けて、軽やかで表情のあるジャケットをお探しでしたら、ぜひ候補のひとつとしてご検討いただけましたら幸いです。
時代とともに姿を変えていくものがある一方で、こうして新たな魅力をまとって蘇るものもあります。
かつての「サンビーム」をご存知の方にも、今回初めてご覧になる方にも、ぜひ一度、その新しい表情をお楽しみいただければと思います。